ドイツの陸上競技選手で、オリンピック金メダリストのハートヴィッヒ・ガウダーが考案した歩行エクササイズ。体力の向上、体脂肪の減少、筋肉の柔軟性向上などに効果がある。ガウダーは1995年に心臓病にかかったが、心臓移植後この運動でリハビリテーションを行い、ニューヨークマラソンに完走した。背筋を伸ばし、腕は直角に曲げ、歩調に合わせてダイナミックに振る。両足は腰の幅ぐらいに開き、通常の1.5倍程度の速さで、踵(かかと)から着地して爪先(つまさき)で蹴り出すように歩く。歩幅を広げたり、坂道や階段を利用して運動量を上げてもよい。距離や時間は、体調に合わせて心拍数を一定以下に保つよう調節するが、効果を最大に引き出すためには、体への負荷を正確にする必要がある。その目安を目標心拍数といい、220から年齢を引いた数値(最高心拍数)の60~75%に設定する。継続すれば体脂肪を燃焼させ、血行増進で新陳代謝もよくなるため、生活習慣病や老化も予防できる。