歩行や走行で足を地面に着地させる際、足首が内側に倒れ込むこと。ジョギングやマラソンの着地では、足には体重の2~3倍の衝撃がかかる。そのため人間の足には、足首をねじることによって衝撃を吸収する、プロネーション(pronation)と呼ばれる動きが備わっている。内側に倒れ込むことをオーバープロネーション、外側に倒れ込むことをアンダープロネーション(underpronation)、またはサピネーション(supination)という。足首の倒れ込みが大きくなりすぎると、体重による過負荷がかかり、ひざや腰の故障を引き起こすことがある。原因としては、骨盤のゆがみ、扁平足、O脚、下半身の筋力不足、といった体質的なもののほか、ランニング姿勢の問題や、疲労などが考えられる。予防には対策が施されたシューズやインソール(中敷き)を使用する、整体などで体のゆがみを矯正する、ランニングに必要な筋肉を鍛える、などがあげられる。