ネットワーク上に離散するさまざまな情報を、だれもがアクセスできる情報として公開するためのメカニズム。スイスにあるCERN(ヨーロッパ合同原子核共同研究機関 European Laboratory for Particle Physics)が始めたもので、たちまち世界中に広まった。インターネット上にクモの巣(web)を張るように情報のリンクが張りめぐらされるため、この名前がある。情報は、HTML(Hypertext Markup Language)と呼ばれるハイパーテキスト形式で表現され、文字だけでなく、音声、画像、動画などを組み合わせて情報を表現することができる。また、これらのデータをやりとりするプロトコルとしてhttp(Hypertext Transfer Protocol RFC2616)が利用しやすいユーザー・インターフェースとともに提供され、マルチメディア情報を容易に表示できたことから、インターネットが爆発的に普及する一つの要因となった。(RFCは「インターネットに関する技術文書」)