セキュリティー技術においては、単にメッセージを暗号化し内容を盗聴から保護するだけでなく、そのメッセージの発信者あるいは受信者が、正しくその人であるかといったことを確認することも重要となってくる。これに用いられる技術が「認証」である。基本的に、証明を受ける人が秘密鍵によってある情報を暗号化し、それを公開鍵で復号化した情報が元の情報と同じとなることを確認することで、正しくその人であることを証明するという仕組みが用いられる。また、認証された利用者に対して情報や機器に対するアクセス権を与える仕組みを「承認」と呼んでいる。さらに、承認された情報や機器へのアクセスの状況を記録する仕組みを「課金」と呼び、これら3つを組み合わせてAAAと称し、セキュリティー技術の基本要素としている。