インターネットは、それを統括する組織を持たずにスタートしたが、インターネットが持つ社会基盤的役割が大きくなるにつれ組織化が行われてきた。
現在、インターネットで行われている活動を統括しているのがインターネット学会(Internet Society)である。インターネットに関する学会でもあり、国際会議などを開催している。全体をまとめる役割を担っているのがIAB(Internet Architecture Board)であり、この下に、各技術について議論を行うIETF(Internet Engineering Task Force)、インターネット技術に関する研究を担うIRTF(Internet Research Task Force)、アドレスやドメイン名の割当方針を決めるICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)、実際の割り当て業務を統括するIANA(Internet Assigned Number Authority)があり、IANAから委託を受けてアドレスなどの管理を行うのがレジストリ(registry)、割り当て受付業務を行うのがレジストラである。基本的に世界を5つのエリアに分割して管理を行っており、アジア太平洋地域を統括するレジストリはAPNICである。他に、北米大陸を管轄するARIN、ヨーロッパを管轄するRIPE-NCC、中南米を担当するLACNIC、アフリカ大陸を担当するAfriNICがある。これら5つのレジストラをまとめて地域インターネットレジストリ(RIR ; Regional Internet Registry)と呼ぶ。これらの下に、例えば日本に関するアドレスなどの割り当てやインターネット情報の管理を行っているJPNICが位置している。また、Webに関する標準化はW3C(World Wide Web Consortium)において行われている。特に、HTML等のWebでのデータ形式に関する議論が進められており、Webサービスに関する中心的な役割を果たしている。