2014年1月7日に承認された新しい無線LAN規格。5G WiFiとも呼ばれる。Gbps(ギガビット/秒)クラスの通信速度の提供を目指している。IEEE802.11nの後継にあたる規格で、2.4GHz帯または5GHz帯を用い、最大約7Gbpsの通信が実現可能となる。ただし2.4GHz帯は、従来の無線LANやbluetooth、マウスなどのさまざまな無線デバイス等が利用しており混雑しているため、5GHz帯での利用が推奨されている。また、同じ周波数帯を複数の利用者で同時に利用できるようにするマルチユーザーMIMO(multiple input multiple output)技術も利用可能であり、より効果的な電波の利用が可能となる。なお、同一の変調方式を用い60GHz帯という高い周波数を使うIEEE802.adも同時に仕様策定が進められており、これらを総称しIEEE802.11vht(very high throughput)と呼ばれている。