2005年にイタリアで開発された、設計情報が公開されているオープンソースのハードウエア。Arduino基盤および応用基盤(シールド)とソフトウエア(Arduino IDE)を用いた小型のプロトタイピング・プラットホームと呼ばれる機器である。具体的には、アトメルAVRマイクロコントローラー(マイコン)を中心としたArduino基板と、ネットワークに接続するためのイーサネット端子やGPS、音声制御などの応用基盤(シールド)を組み合わせ、「スケッチ」と呼ばれるプログラムを実行させる。スケッチは、エディター、コンパイラーなどを含むArduinoの統合開発環境(Arduino IDE)上で記述される、C言語またはC++に似た構文のプログラムであり、特定のポートへの信号を送信するような単純なタスク(命令)を記述することができる。ハードウエア設計情報のEAGLEファイルは無料で公開されている他、ソフトウエアも電子工学の専門知識がなくても簡単にプログラミングができるとされ、アーティストやデザイナーによる活用や初等教育での利用等、活用範囲は広い。