将棋を指すプログラムあるいはその研究。将棋はチェスと似たゲームであるが、世界中で唯一、取った駒を再利用できるという規則をもっている。そのため、可能な手の数すなわち分岐数の平均が80とチェスの35に比べてはるかに大きくなり、チェスと同じ方法では強くするのがむずかしい。2006年ごろから急速に強くなり、10年にはあから2010というコンピューター将棋が女流プロ棋士の清水市代女流王将(当時)と対戦して勝利し、大きな話題になった。12年にはボンクラーズが故・米長邦雄元名人に勝利した。13年には現役プロ棋士5人との団体戦が行われ、コンピューター側が勝ち越した。15年にはコンピューターの実力は名人、竜王を追い越したといえる。