情報をコンピューターで扱うことに関する研究領域。情報の直観的な定義は、データに対して人間が割り当てた意味のことである。情報科学と並んで情報工学という用語もあるが本質的な差異はない。情報科学の背景にあるのは、通信、制御、コンピューターの三つで、それぞれシャノン、ウィナー、フォン・ノイマンという偉大な研究者の業績をもとに1940年代後半から急速に発展した。シャノンは通信で送られる情報の尺度として情報量という概念を与え、情報理論を打ち立てて、情報とは何かを明確にした。ウィナーは通信と制御を結び付けた新しい学問分野を提唱してサイバネティックス理論と名付けた。ノイマンは現在のコンピューターの技術的な基盤を与えた。