生物の一種である粘菌は、光を当てるとその当て方に応じて形を変化させることが知られている。光を入力、粘菌の形を出力と見れば、これはある入力に対して計算した結果を出力とするコンピューターと考えることができる。最近になって粘菌を使ってある種の計算を実現したという研究がなされるようになって注目を集めている。粘菌を利用して迷路を解くようなプログラムなども考案されており、巡回セールスマン問題のような最適化問題への応用も期待されている。粘菌コンピューターは、生物コンピューターの一種であり、従来のコンピューターの枠を超えた可能性が期待されている。