放射線にさらされることを被曝といい、放射線に被曝した物体は、放射線からエネルギーを吸収する。単位重量当たりに吸収したエネルギー量によって被曝の程度を測るのが吸収線量(absorbed dose)である。国際単位はGy(グレイ)で、1Gy=1J/kg。従来使用されていた単位はrad(ラド)で、100rad=1Gy。人間の被曝量を考える場合には単に吸収線量ではなく、放射線の種類による影響の違いを考慮に入れた等価線量(equivalent dose)を使う。国際単位はSv(シーベルト)。従来使われていた単位はrem(レム)で、100rem=1Sv。人間の半致死線量(half lethal dose 被曝した半数が死ぬ線量)は約4Svで、体温を1000分の1℃上昇させる程度のエネルギー量である。原水爆など爆弾を受ける場合には、「被爆」という漢字を当てる。