ルナ・リコナイサンス・オービターと同時に同じロケットで打ち上げる月面突入機。月の南極地域に存在する、太陽光が常時当たらない永久影地域に突入し、水の存在を確認することを目的としている。月の永久影地域には水が存在する可能性が指摘されている。エルクロスは月面衝突直前まで月表面のクレーターを撮影して送信するほか、突入によって舞い上がる砂ぼこりやガスを軌道上のルナ・リコナイサンス・オービターや地上の望遠鏡で、水分が含まれているかどうか観測する。2009年6月19日に打ち上げられ、同年10月15日に月の南極にあるカベウスクレーターに衝突。衝突時に噴出した物質を分光観測した結果、水分子の存在が確認された。