旧ソ連が開発した、「SS-19ミサイル」を転用した衛星打ち上げ用ロケット。現在はウクライナのユジノエ社のものとなっている。地球低軌道に、最大3.3トンの衛星を打ち上げる能力を持つ。「サイクロン1」から「サイクロン3」までの各形式は2009年で運用を終了した。最新型で打ち上げ能力を5トンに強化した「サイクロン4」は、当初ウクライナとブラジルの共同計画で、ブラジルから打ち上げる予定だったが、15年にブラジルが計画から撤退した。17年に入り、カナダの新興企業マリタイム・ローンチ・サービス社が計画を引き取り、カナダ・ノバスコシアからサイクロン4ロケットを打ち上げる意向を表明した。