中国の気象衛星。2012年現在、地球を南北に回る極軌道を使用する「風雲1号」系列、風雲1号系列の後継機種「風雲3号」系列、静止軌道を使用する「風雲2号」系列が存在する。14年2月現在、静止軌道上で「風雲2号D」「同E」「同F」の3機が、極軌道上で「風雲1号D」および「風雲3号A」「同B」「同C」が運用されている。風雲3号は観測に使う波長帯が増え、また画像も一桁高精細になるなど、風雲1号に比べて大幅に進歩している。
アメリカは静止気象衛星GOES2基と、極軌道気象衛星NOAA4基の6基体制で気象観測を行っているが、中国も10年代前半には同等の規模の気象観測態勢を、「風雲1号/3号」4基と「風雲2号」2基とで構築している。2016年12月10日には、2号後継機の「風雲4号」初号機の打ち上げも成功した。風雲2号がスピン安定方式なのに対して、風雲4号は日本の「ひまわり6~9号」と同様の三軸安定方式を採用しており、搭載センサーも高精細化、高観測頻度化されている。