JAXA(宇宙航空研究開発機構)の前身の一つである宇宙開発事業団(NASDA)が打ち上げた測地実験衛星。1986年8月13日にH-1ロケット1号機で、高度1500キロの円軌道に打ち上げられた。一切の電子機器を持たず、直径2.15メートルの球形の本体表面に反射用ミラーとプリズムを装備しているのみである。地上からレーザー光線を当てて、反射光を観測することにより国内三角点の精密測量を行う。電子部品など故障する要素を持たず、軌道も半永久的に落ちてこない高さがあるので、日本が打ち上げた人工構造物として半永久的に地球を回り続け、利用され続けるものと思われる。