アメリカの航空宇宙産業最大手企業。旅客機、軍用機、ヘリコプター、ミサイル、ロケット、衛星、有人宇宙船など、航空宇宙のほぼ全分野にわたって製品を供給している。欧州エアバスグループと並ぶ、世界航空宇宙産業二強の一方である。1916年にシアトルで創業し、軍用機と民間機の双方を開発して業績を伸ばした。第二次世界大戦時は、主にB-17、B-29などの大型爆撃機を生産。大戦後のジェット時代に入ると、ボーイング707旅客機を成功させて民間用旅客機市場の主導権を握り、ボーイング747でその地位を確たるものにした。何度も合併と吸収を行っており、ロケット部門の一部はアメリカの旧マクダネル・ダグラスを、衛星部門は旧ヒューズ・エアクラフトの衛星部門を買収した結果、手に入れたものである。ボーイングが開発・運用するロケットに「デルタ」シリーズ、ビゲロー・エアロスペースと共同開発中の有人宇宙船に「CST-100」がある。