北朝鮮が開発・運用している衛星打ち上げ用ロケット。当初は「銀河(ウンハ)」と命名されていたが金正恩・朝鮮労働党委員長の意向で「光明星(グミョンサン)」と改名された模様。北朝鮮は衛星にも「光明星」というシリーズ名を使っているので、改名により衛星とロケットが同名となった。北朝鮮は1998年8月31日に打ち上げたロケット(日本ではテポドンと呼ばれた)を銀河1号、2009年4月5日に打ち上げたロケットを銀河2号と呼称している。銀河3号は、直径2.4メートル、全長約30メートルの3段式ロケットで、旧ソ連のスカッド・ミサイルのエンジンを改良して使用している。銀河3号の1号機は、12年4月8日に平安北道・東倉里(トンチャンリ)のロケット発射基地から打ち上げられたが、打ち上げは失敗した。この時、北朝鮮は海外の取材陣を基地に入れて取材させるという異例の対応を行った。同年12月12日に2号機が打ち上げられ、地球周回軌道へ衛星「光明星3号-2」の投入に成功した。が、衛星からの電波は受信できず、衛星は機能しなかったと確認されている。16年2月には4号機が衛星「光明星4号」を載せて打ち上げられた。この時も衛星は軌道に入ったものの、衛星からの電波は確認されなかった。なお、4号機の側面の、それまでハングルで「ウンハ」と書かれていた場所に「グミョンサン」とあったことから、ロケットが改名されたと推定されている。