本田技研工業(ホンダ)が開発した、7座席の小型ビジネス・ジェット機。エンジンも自社開発したHF118を装備(当時)しており、2003年12月3日にアメリカで初飛行した。当初は技術研究機の位置付けで販売を行わない予定だったが、06年7月25日に販売の決定が発表された。またそれよりも前に、エンジンについてはゼネラル・エレクトリックとの共同製造などの事業化で合意している。10年12月22日に量産初号機が初飛行し、型式証明取得の飛行試験に入った。量産機が装備するHF120エンジンは、13年12月13日にアメリカ連邦航空局の型式証明を取得した。機体の型式証明は、15年12月9日にアメリカ連邦航空局から交付され、12月23日に顧客(自家用)に初引き渡しされた。
販売は06年10月に開始され、その時点で機体価格については標準仕様機で365万ドル(約4億2000万円、当時の為替レート)、10年には430万ドル(約3億5690万円、同)、16年現在は約450万ドル(約5億1300万円)と発表されている。複合材料製の胴体、独自開発した層流翼設計、主翼端のウイングレットなどという特徴を備え、空気抵抗を30%減少させたとされている。これまでに100機を超す注文を集めている。