ボーイングF/A-18ホーネット戦闘攻撃機の大型化発展版で、1995年11月29日に初号機が初飛行し、98年12月からアメリカ海軍に対して量産型の納入が始められた。F-14トムキャットに代わる艦隊防空任務に加えて、攻撃任務を行う機種として配備が進められており、アメリカ海軍では530機程度を装備する計画である。また電子戦闘型EA-18Gグラウラーも作られていて、こちらはアメリカ海軍が114機を導入する。EA-18Gは2006年8月16日に初飛行し、08年6月4日にアメリカ海軍の部隊に初引き渡しされた。
スーパー・ホーネットは、以前のホーネットに比べて全体で25%程度機体を大型化するとともに洗練度を高め、エンジンも推力の大きなものにしたことなどで運動性は格段に向上し、また兵装の搭載能力が高まった。空気取り入れ口の形状変更などにより、ステルス性も高められている。最新型ではレーダーがアクティブ電子走査アレイ(Active Electronically Scanned Arrays ; AESA)型になっており、加えて、発達型前方赤外線監視装置を携行することで、昼夜間の高い戦闘能力を確保している。輸出型には、導入国の要望に合わせて改良などを盛り込むことができる。これまでにアメリカ以外で導入を行ったのは、オーストラリア、カナダ、クウェートの4カ国である。またホーネットとは異なり、アメリカ海兵隊は導入を行わない。