アメリカ空軍の次期戦術戦闘機として、1991年4月23日に採用が決定した第5世代戦闘機。高いステルス性(stealth)、超音速巡航飛行能力、超機動性、センサー融合技術などが取り入れられている。エンジンは双発で、レーダーはアクティブ式フェイズド・アレイ・レーダー(Active Phased Array Radar)。兵装は胴体内の兵器倉に搭載するのが基本で、空対空ミサイルやGPS誘導の爆弾などを携行する。
量産型の初号機は、97年9月7日に初飛行し、2003年9月には訓練部隊に配備され、04年10月からは作戦部隊への配備も開始された。アメリカ空軍は381機の装備を希望していたが、187機で調達を終了することが決まり、11年12月13日に最終機が完成した。一番新しい契約での機体価格は、1機約1億3750万ドル(約108億円)。多くの高度技術を使用しているため、輸出はいっさい行われずに生産を終えた。