フランスが単独で開発した新世代多用途戦闘機で、フランス空軍と海軍がともに採用している。カナード翼付きの無尾翼デルタ機で、意図的に劣化させた安定性を制御するため、コンピューター制御によるフライ・バイ・ワイヤ操縦装置が使われている。エンジンは双発で、機首にはパッシブ式のフェイズド・アレイ・レーダーを装備し、さらに光学センサーを使った目標追跡システムなども装備している。レーダーはアクティブ式への更新が開始されている。
開発用試作機の初号機(空軍型ラファールC)は1991年12月12日に初飛行し、その後海軍型ラファールMが2機と、空軍向け複座型ラファールBが1機作られて、各種の試験に使われた。2000年にフランス海軍の部隊への引き渡しが始められて、02年には空軍部隊への配備も開始されている。フランス空軍は234機を、フランス海軍は60機を導入する計画である。