ロシアのスホーイが開発しているロシア空軍向けの最新世代戦闘機で、2010年1月29日に初号機(T-50と呼ばれていた)が初飛行した。ロシア空軍の前線航空部隊向け将来航空機システム(PAK FA)計画に基づいて開発されたもので、高いステルス性を有し、アクティブ電子走査アレイ(Active Electronically Scanned Array ; AESA)レーダーをはじめとする最新の電子機器を装備するとされている。また作戦行動時にもステルス性を維持するため、各種の兵器は胴体内の兵器倉に搭載できるようにされている。一方で機外にも6カ所の搭載ステーションがあり、ステルス性が重視されないミッションでは兵器類の機外搭載を行って搭載量を増やすことができる。エンジンの排気口には三次元式の推力変向装置があり、運動性を高めている。機体形状やその特徴などはアメリカ空軍の最新戦闘機F-22にも似ているが、寸法や重量などはT-50の方が一回り大きい。ロシア空軍ではこの新戦闘機を420機必要だとしており、2016年に受領を開始してまずは150機以上を装備するという計画を立てていた。しかし14年12月には、20年までに55機を受領するとだけ発表されて、全体の装備機数は示されず、現在でもロシア空軍によるSu-57の総装備計画機数は不明である。その後、17年に量産型の製造が始まっていて、18~19年には、何らかの形でロシア空軍での就役が始まるとの情報が出された。T-50のロシア軍での制式名称はSu-57になった。