地上の航行援助施設の配置に左右されることなく、指定された範囲内で航空機が任意のコースを飛行することを可能にする航法方式。過密する航空交通量への対処が可能となり、また効率的な飛行コースを設定することで飛行距離や飛行時間の短縮が可能になる。GPSと飛行管理システム(FMS)を備えた航空機に対して認められるもので、日本では、航空路では航法精度±5nm(ノーティカルマイル 9.26キロ)、出発および到着経路では±1nm(1.852キロ)以上の航法精度を有していることが条件となっている。
国土交通省では高度2万9000フィート(8839メートル)以上の高度帯で、RNAV運航と非RNAV運航の航空路に分けてRNAV経路を全国展開させる予定で、これをスカイハイウェイ計画と呼んでいる。RNAV運航が航空分野の省エネ・CO2排出削減を着実に達成できることから、国土交通省では経路設定の計画前倒しを決めて、2011年度末までに主要75路線についてRNAV経路の設定を完了している。