アメリカ連邦航空局(FAA ; Federal Aviation Administration)が、民間航空機に安全上重大かつ緊急を要する不具合があると認めたときに出す検査、あるいは改善策実施の命令書で、法的な強制力を有する。今日では、FAA以外の機関が発行するものについても、広くAD(airworthiness directive)と呼ぶのが一般的である。日本では国土交通省航空局が同様のものを発行するが、これはTCD(technical circular directive 日本語名称は同じく「耐空性改善通報」)と呼ばれる。FAAなど諸外国の機関が発行したADは、航空局からTCDとして国内の航空会社や当該航空機の所有者に通報される。