大気中の風の変化を、単位距離あたりの風のベクトル変化として表したもので、鉛直方向と水平方向に分けて示されるが、ウインド・シアの大きいところでは乱気流が発生する。また、小さくても乱気流が発生しやすく、特に地表付近の低層で起きるウインド・シアは航空機の安全な運航に大きな脅威となっている。この低層で発生するウインド・シアの中でも、下向きの空気の下方噴流で、途中で弱まらずに地表付近まで下降して爆発的に発散し、強い吹き下ろし風を起こす現象をダウン・バースト(downburst)という。ダウン・バーストの一種で、噴流の広がりの範囲が水平方向で4キロ以下のものは、一般にはマイクロ・バースト(microburst)と呼ばれている。