今後も増加が予想される首都圏の航空輸送需要に対応するため、東京国際(羽田)空港に4本目の滑走路を新設することを主体とした埋め立て拡張事業。2001年に事業計画が決定されて、05年に着工した。現在の飛行場地域の南東側を埋め立てて、B滑走路と平行のD滑走路(長さ2500メートル)を桟橋方式で建設。10年10月21日に新滑走路の供用開始し、供用開始後は段階的に発着枠が拡大されて、現在の年間28.5万回が最終的には年間40.7万回になると予測される。増加した発着枠の一部は国際線や夜間の国際貨物便などにも使用されることになって、空港の東側地区にターミナル・ビルやエプロンなどからなる新しい国際線地区が設けられた。こちらも、10年10月21日に供用を開始した。これによりチャーター便にのみ限られていた国際線は、10月31日から定期便の開設も可能となり再国際化を実現、16年1月末の時点で36社が国際定期便を運航している。また国際線の利用客の増加と増便が見込まれることから、14年3月には国際線ターミナルビルの拡張工事が完了した。