成田国際空港は3本の滑走路を持つ空港として計画されたが、開港時以来1本の滑走路での運用が続き、2002年4月18日に平行滑走路のB滑走路の供用が開始されて滑走路が2本となった。しかしその長さは、土地収用の問題などから本来計画していた2500メートルではなく、2180メートルの暫定運用開始であった。国土交通省は05年8月に、本来の計画とは反対の北側にB滑走路を延伸して長さを2500メートルとすることを決定、新たな工事を開始した。供用開始は10年3月31日の予定だったが、09年3月23日にA滑走路がMD-11の着陸失敗事故により26時間以上にわたって閉鎖され、多くの欠航便を出すなどしたことから前倒しが決まり、09年10月22日から供用が開始された。これにより年間の発着枠はそれまでの20万回からの増加が可能になって、10年には30万回への増加の確認書が四者協議会において締結された。この発着回数の増加に対応するため、約14万5000平方メートルのエプロンを新設して、スポット数を増加した。 14年7月には、B滑走路をさらに3500メートルに延長する案が示された。この延長と、管制方式の改良、さらに3本目の滑走路建設が可能になると、年間の発着回数を50万回に引き上げることができるとされている。