静岡県の島田市と牧之原市にまたがる場所に建設された空港。2009年3月に開港の予定だったが、空港建設地の西側に制限表面の規定の高さを超える立木があり、それが離着陸時の障害となることから、滑走路を計画の2500メートルから2200メートルに短縮することとなり、その追加工事などのため開港が遅れた。また立木の障害を避けるために、離着陸の角度も通常の50分の1勾配から急な40分の1勾配となり、このため計器着陸装置(ILS)が使用できない状態になっている。立木が障害になることは07年初めには認識されていたが、その後の静岡県による地権者との交渉の不手際から、伐採などができなくなったもの。
開港は09年6月4日で、国内線で全日本空輸、日本航空、フジドリームエアラインズが、国際線で大韓航空、アシアナ航空、中国東方航空が定期便の運航を開始したが、このうち日本航空は搭乗率補償の問題から10年3月31日で撤退し、後はフジドリームエアラインズとのコードシェア便の運航のみとなっている。加えて、中国や台湾など外国の航空会社が、チャーター便を運航しての乗り入れを行っている。東京と大阪の中間に位置しており、新幹線があるため大都市との路線が開設できないことから、開港後の苦戦が続いている。