東京国際(羽田)空港と成田国際空港は、ともに拡張工事を行っていて、航空旅客の増加に対応する就航便数を増やせるようにしているが、いずれ限界に達することが予測されている。そのため首都圏に、これらを補完する三番目の拠点空港を新たに建設しようという構想で、第6次空港整備計画(1991~95年度)で調査が開始された。東京湾奥の埋め立てをはじめとしていくつかの候補地が挙げられたが、基本的には内陸部への建設は不可能と結論づけられた。ただ埋め立てなどで新空港を作るかは、まだ決定されていない。成田国際空港のB滑走路の本格供用開始による発着便数の増加や、羽田空港の再拡張による発着便数の増加とそれに伴うハブ化構想も出ており、首都圏第三空港に関する作業はさらに遅れることになる見通しである。