航空機には、大きく分けて防衛用途(いわゆる軍用機)と民間用途(いわゆる民間機)があり、さらに細かな用途に応じた機種が作られている。軍用機では、敵の航空脅威を駆逐する戦闘機、火気兵器を含む爆弾やミサイルで戦略攻撃を行う爆撃機、対地攻撃を行う戦闘機、偵察や情報収集を行う偵察機、早期警戒を行う空中警戒・監視機、海洋に関した対潜作戦を行う哨戒機、物資や人員を運ぶ輸送機、訓練に使われる練習機が主な機種で、固定翼機とヘリコプターの双方でこれらの任務に合わせたものが作られている。民間機では、旅客を運ぶ輸送機と貨物を運ぶ輸送機がその代表で、大型の機種も用いられている。そのほかの用途としては、主として小型機やヘリコプターによる訓練や遊覧・観光、防災(消防・警察も含む)、報道、人員・物資輸送、操縦訓練などがある。これら輸送を業務として行うのが航空機使用事業で、そのほかの無償での用途は自家用となる。またヘリコプターの重要な用途としては、救急医療業務(EMS ; Emergency Medical Service)、いわゆるドクターヘリがある。