離着陸中(主に着陸進入中)の航空機に対して、地上から何者かがレーザーポインターによる照射を行う事案。近年、国内外の空港で多数の被害報告がある。その目的は不明だが、多くのものはいたずら、嫌がらせと見られている。着陸進入はパイロットにとって最も集中力を必要とする段階で、光に惑わされたり、コクピット内で光が動くなどすれば集中力がそがれ、着陸失敗などの事故にもつながりかねない。幸いなことに2015年末時点でこの行為による重大事故は発生していないが、危険な行為である。多くの場合、出力の小さなレーザーが使われているようだが、高出力レーザーを使用するとパイロットにも身体的な被害が生じる可能性もあり、実際イギリスでは、照射を受けた操縦士が眼球火傷を起こした事例も報告されている。また照射の対象は、民間機、軍用機の双方に及んでいる。