化石燃料などを用いるエンジンではなく、電動モーターを動力とする航空機。1970年代から各種の研究が行われているが、近年で特筆すべきものとしては、まずボーイングが、ダイヤモンドHK-36モーターグライダーの動力を燃料電池により作動させたものがあり、2008年2月に初飛行した。一方、エアバスは、電動モーターでファンを駆動するEファン(E-Fan)と呼ぶ小型の双発研究機を製造し、15年7月10日にイギリス海峡の横断飛行に成功した。日本でもJAXA(宇宙航空研究開発機構)が、ボーイングと同じダイヤモンドHK-36の動力を電気モーターに変更した電気飛行機の飛行試験を、15年2月15日から行っている。