東京国際(羽田)空港の増便を可能にする目的で国土交通省が検討している、空港からの出発および空港への到着の経路変更。1時間あたりの発着回数を80~90回増加させることを目指している。特に、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックで国内外からの羽田空港利用者の増加が見込まれることから、それまでに設定することを目標にしている。計画されている新ルートの中には、都心の人口密集地を高度300~900メートルで飛行するものがあったり、これまでは全く無関係であった地域を通過するものなどがあり、安全面や騒音問題について、多くの市区町村への説明が必要になっている。新ルートの開設には、必ずしも住民の合意は必要ではないが、丁寧な説明で不安を解消する必要があることは指摘されている。1時間あたり90回の発着増加が実現されると、国際線であれば現行の年間約6万回を9万9000回に増やすことができると試算されている。