成田国際空港株式会社が計画している、成田国際空港の運航便数増加のための計画で、滑走路の延長と新設、運用時間の拡大の二つの手法での実現を目指している。滑走路については、4000メートルのA滑走路はそのままとして、それと並行して北東側にあるB滑走路を2800メートルから3500メートルに延伸し、さらにB滑走路の南側に3本目の並行滑走路として、3500メートルのC滑走路を新設することを考えている。これらのために敷地を約1000ヘクタール拡大すると、これだけで年間の発着回数が50万回程度になるという。空港の運用時間については、現在の午前6時から午後11時の間の制限(緊急事態を除く)を2時間延ばして、翌午前1時までとし、また深夜時間帯の運航便数の制限も廃止することが考えられている。こうした拡大案について空港側と周辺自治体は協議会を開催して問題点の指摘やそれに対する対応などを話し合っており、また周辺自治体は、航空関連企業への就業支援をはじめ地元振興策の策定も要望している。ただ2017年末の時点では、騒音問題(範囲の拡大など)に対する地元の不安は根強く、計画への理解は困難として、計画の見直しを求める意見も出ている。