ノートパソコンや携帯電話などに搭載可能な、小型の燃料電池。燃料電池は酸素と水素が反応して水になる時に発生する電気を利用し、携帯用ではメタノールの水溶液を触媒に作用させて、燃料となる水素イオンを発生させる。負極(燃料極)の水素イオンが、電池の両極を仕切る電解質膜を通過し、正極(空気極)で酸素と反応して発電する。水素と酸素を利用する燃料電池は、発電にともなう副産物として水が生成されるが、無公害であるため、環境に優れた電気供給源としても注目されている。リチウム電池の容量も限界に近く、携帯電話やノートパソコンなどの携帯機器用として、小型、高性能の燃料電池の開発が進められている。