究極のディスプレーは紙と同じように軽量で折り曲げられ、カラー表示や書き換え可能なものになるという考えから開発されている電子デバイス。通常のシリコン半導体や液晶ディスプレーは折り曲げると応力のために動作不良を起こすが、プラスチック基板上に形成した有機半導体のような構造は、折り曲げてもあまり特性が変わらないため、フレキシブルエレクトロニクスを実現可能な候補と考えられている。この考え方がさらに拡大し、電子タグなどを紙のように折り曲げられる基板上に作製し、凹凸のある表面でも張りつけて動作させるなどのアイデアもある。また、フレキシブルな基板上に太陽電池を作製し、どんな曲面にも張れる太陽電池なども開発されている。最終的にはプリンタブルなデバイスをフレキシブルな構造で実現することが、究極の安価なエレクトロニクスの一つの形になると考えられる。