炭酸ガスレーザーやYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)レーザーでは、数十~数百W(ワット)の大出力が得られ、このパワーが細いレーザー光のビーム内に集中しているため、パワー密度が極めて高い。これを熱源として金属、セラミックス、木材、布地などの切断や、金属の溶接、ハンダづけなどに利用できる。また、適当な光学系を用いることにより、レーザービームを局所的に集中させたり走査することも容易であり、極めて精度のよい加工が可能である。また、最近では半導体プロセスの分野においても、前述のレーザーのほか、ルビーレーザー、アルゴンイオンレーザー、エキシマレーザーなどを利用して、半導体の熱処理、金属配線、あるいは半導体、絶縁体、金属の薄膜などの堆積やエッチングにも利用されている。