将来の超高速・大容量のフォトニックネットワークを実現するために必要とされる、光信号を電気信号に変換せず光のままルーティング(経路制御)する装置。ここでいうルーターとは、通信ネットワークの中継地点においてデータパケットが進む経路やパケットの衝突を避けるための制御を行う装置であるが、現在の通信ネットワーク用ルーターは光信号を一度電気信号に変換してから制御を行い再び光信号として送信しているため、その遅延時間やスループット(単位時間当たりの処理能力)がネットワークの速度を制限する要因となっている。また、近年通信ネットワークにおける通信容量の増大が続いており、ルーターの消費電力の増大が大きな問題となっている。フォトニックルーターの実現により処理能力の飛躍的な向上と消費電力の低減が期待されている。