エネルギー資源の節約と地球温暖化対策から省エネルギーの必要性が高まっている。省エネルギーはエネルギーの無駄を省く社会活動をいい、エネルギー需要を抑える社会基盤施設の整備、エネルギー機器や設備の高効率化とシステムによるエネルギー有効利用、それに無駄なエネルギー消費をなくす人々の意識向上やライフスタイルの変革などがある。たとえば、建物の省エネルギーを図るには、建物の気密性と壁や窓ガラスの断熱向上、それに太陽エネルギーを集熱、蓄熱、放熱によって暖冷房、あるいは採光として有効に利用するパッシブソーラーシステム(passive solar system)などの採用がある。エネルギーの需要が減れば建物内部に設置するエネルギー機器の数を減らすことができる。そして室内に設置するエネルギー機器はできるだけ高効率のものを選び、それらを最適配置していく。また待機電力などの無駄を省いたり、排熱を利用するシステムの導入も省エネルギー効果が大きい。さらに消費者は、使わない時はこまめに節電や節エネルギーに努め、無駄を無くす努力をしていく必要がある。こういった一つ一つの積み重ね努力が大きな省エネルギーにつながる。