カーボンフットプリントとは、「炭素の足跡」を意味する英語をそのままカタカナ読みにしたもので、商品の原料調達や製造段階から、販売・使用・廃棄段階に至るライフサイクルを通じた二酸化炭素排出量を算定・評価する自主的な取り組みである。算定された二酸化炭素量のラベルを商品に表示することで、「消費者により排出量の少ない商品を選択することを促す」「企業に自社商品の排出削減を促す」ことが期待されている。イギリスなどヨーロッパ諸国で始まったラベル表示で、最近では日本でも食品業界や流通業界において試みられている。カーボンフットプリントの算出には、商品の環境負荷を分析するライフサイクル評価の手法が用いられている。消費者に正しい情報を提示するためには、企業がばらばらに推計するのではなく、第三者機関が客観的な立場から算定と評価の範囲、それに環境データを整備していくことが求められる。