アメリカのM.K.ハバート(M. King Hubbert)が、1956年にアメリカ石油学会で発表した説で、各油田の生産曲線を足し合わせていくと、全体の石油生産量は時間軸に対し、ある時点でピークを迎える鐘状の曲線を描くという予測である。この予測については、石油会社や専門家の多くが否定的であったが、アメリカの石油生産量はハバートの予測通り71年にピークを迎えている。この説を基にして、オランダのエラスムス大学のP.R.オデル(Peter R.Odell)は世界の生産量について、2030年ごろに在来石油が、60年に石油生産量がピークに達すると報告している。