天然ガスなどの燃料を酸素のみで燃焼させるガスタービン発電。燃焼後の生成物が水と二酸化炭素だけになる。排ガス中の水と二酸化炭素が容易に分離できるだけでなく、ガスタービンの排気ガスに窒素酸化物の大気汚染物質が含まれないため、環境対策に優れたシステムとして実用化に向けた研究が進んでいる。空気を分離して液体酸素を製造する動力が大きいために、従来のLNG複合発電に比べると熱効率では劣る。しかし、二酸化炭素を回収するシステムを含めて総合的な効率で比較するとLNG複合発電よりも優れている。石炭をガス化して得られる燃料にも適用でき、二酸化炭素を効率良く回収できる発電システムとして期待されている。