中小河川、農業用水路、上下水道などを利用した発電出力が1000kW以下の小規模な水力発電である。また、明確な定義はないが、その中でも発電設備で制度上の各種手続きが簡素化される200kW未満の規模のものを総称して、マイクロ水力発電と呼んでいる。小水力発電の利点は、ダムや大規模な水源を必要とせず、小さな水源で比較的簡単に工事ができることである。小水力発電の技術上の問題は解決されているが、今後、普及していくためには、設備コストの削減と河川法など法的な課題を解決していくことが必要になる。日本には大型のダムを開発できる適地がほとんど残っていないため、小水力発電は今後の水力発電開発の新しい手段として期待されている。