国際単位系(SI)では、物体に1ニュートン(N)の力を加えてその向きに1メートル(m)動かしたときの仕事をエネルギーの単位とし、これを1ジュール(J)=1(N・m)と定義している。メートル工学単位系では(kgf・m)がエネルギーの単位である。
その他、分野ごとで異なるエネルギー単位が使われている。キロワットアワー(kWh)は電力量の単位で、電力1(kW)の工率(仕事率)で1時間になされる仕事の量、またはそれに相当する熱量であり、1(kWh)=3.6×106(J)である。カロリー(cal)は熱量の単位で1気圧の大気圧のもとで純水1(g)の温度を14.5℃から15.5℃まで1度だけ上げるのに要するエネルギーであり、1(cal)=4.186(J)である。アメリカなどでは熱量にはイギリス系の単位である英熱量(BTU ; British Thermal Unit)が用いられており、1(BTU)≒1055.06(J)である。また、原子や分子、原子核、電磁波などのエネルギーを表す単位には電子ボルト(eV)が使われており、1(eV)=1.6×10-19(J)である。