個人のDNAを解析し、特定の病気などに対するリスクを診断するニュービジネス。口腔粘膜から、肥満のリスクを調べるというような遺伝子検査ビジネスの市場規模が、近年急拡大し、それに伴ってトラブルも起き始めている。現時点では、遺伝子検査の科学的根拠が乏しく、また究極の個人情報との認識も希薄である点が問題視されている。海外では遺伝学的検査の質の保証や遺伝子差別の禁止を定めた法律が制定されている。検査結果が病気、能力、性格などを確実に予測できるかのように誤解を与えている場合があり、関連する学会が法的な規制を求めている。