生物や人間の脳が持つ思考や認識機能、情報処理などの解析結果をもとに作られたコンピューターのこと。以前は半導体素子の代わりにDNAを用いたDNAコンピューターが主流であったが、現在は、ある種の粘菌に「エサを求め、エサとエサの最短距離をつなぐ形に変形する」ことや「光を嫌い、光を当てることで任意の形に変形できる」という性質を利用し、光やエサを「入力」、形を「出力」とみなして、粘菌をバイオチップ(生体素子)として用いる研究(粘菌コンピューター slime mould computer)に移行してきている。バイオチップを用いることで、現在のコンピューターの1000倍を超える情報処理速度が実現できるといわれている。