生物が無機鉱物をつくる生体鉱物化作用のこと。貝やウニ、真珠などの海洋生物の例が有名である。生物内の鉱物イオンを捕まえる機能があるペプチド・たんぱく質によって、海洋中に溶け込んでいる各種鉱物イオンを捕集、濃縮して、貝やトゲ、真珠などが作られる。この作用を応用して、汚染金属水の浄化や高付加価金属の回収の技術が研究されている。最近、電流発生菌に鉄イオンなどの「エサ」を与えることで、エサを与えなかった場合と比べて100倍以上の電流を発生させることに成功している。更に、菌がエサを食べることで無機鉱物を生成し、その鉱物が菌同士を導通するネットワークを形成することから、微生物燃料電池の性能向上につながると期待されている。