2013年11月に成立した、iPS細胞や幹細胞を用いた再生医療と、免疫細胞を用いる細胞療法を規制する法律。14年11月25日から施行された。従来、再生医療については有効性や安全性が十分に検証されていないとの指摘があり、一方で、脂肪組織や脂肪幹細胞を乳房の再建に利用するなどの再生医療は着実に広まりつつあった。このため、この法律では、患者に安全な先端医療を提供することを定めるとともに、再生医療分野の産業の育成も目的としている。治験計画の国への届け出の義務と罰則規定、治療法のリスクによって手続きを分類したこと、企業に細胞培養の委託を可能にしたことが要点であるが、届け出などの手続きの煩雑さが治療の普及を遅らせるとの指摘もある。