デザイナーベビーとは、受精卵の段階で遺伝子操作(genetic manipulation)することにより、親が望む外見や知力、体力などを備えた子どもの総称。広義には、着床前診断(PGD ; preimplantation genetic diagnosis)や精子バンク(sperm bank)などを利用した受精卵の選別によって生まれた子どももデザイナーベビーに含まれる。遺伝子操作の先駆けとして遺伝子診断(genetic diagnosis)が可能になっているが、さらにゲノム編集技術を利用することで、デザイナーベビー誕生の可能性は格段に高まっている。しかし、ヒトの選別や差別につながる恐れがあり、先行している国では、生殖細胞への遺伝子操作が禁止されたが、イギリスでは重篤な遺伝子疾患に対しては治療が認可された。日本では、これから規制作りに入る段階である。