近年、ソフトウエアの機能をネットワーク経由で提供するサービス「Software as a Service(SaaS)」の利用が進んでいるが、この仕組みを犯罪へと応用したものが「CaaS」である。CaaSで提供されるソフトウエアは、犯罪行為を行う目的で作られたクライムウエア。犯罪者は、CaaSを利用することにより、自らソフトウエアを開発・運用する必要がなくなり、特別なIT技術がなくても簡単にサイバー犯罪を行うことが可能になった。また、犯罪行為を行う者と、その手段を提供する者が異なるため、サイバー犯罪の捜査がますます困難になるとみられている。